秘匿措置 【カテゴリ:GIS】
秘匿措置とは、人口や世帯数等が極めて少ない地域の統計情報に関して、調査結果を加工して個人情報が特定されないようにする措置のことです。
近年では、国勢調査に加え、地理情報システムを利用して地域分析を行うことにより、どのような属性の人があるいは世帯が、その地域に居るかが詳細に分かるため、エリアマーケティングなどに利用できて便利です。
しかし、小地域(町丁・字等)における統計情報のデータは、数値が小さくて個人が特定できてしまう恐れがあります。
例えば、ある地区の統計情報で、世帯数2、人口が男女ともに3人、加えて年代別の情報が下記の場合
この地域の世帯の家族構成が、だいたい予想できてしまいます。
上記のようなケースでは、総人口や総世帯数を除く他の各種統計情報について、近接する地域の結果数値を合算した数値にします。
つまり、統計情報から個人情報が読み取れないように措置を講じるというわけです。これを、秘匿措置と言います。